引き続きバッテリ駆動対応HDMI液晶基板(HV6802V2-L070)のテスト。
今回はHDMI以外の入力の検証メモ。
inputキーによりOSDの入力表示はHDMI→VGA→AV1→AV2と変化します。ショップのサイトにもピンアサインはありませんがHDMI以外の入力コネクタの位置が示されており、基板・ファームに機能が実装されていることは間違いなさそうです。他の基板など参考にコネクタ内のピンを探り、実際にHDMI以外の入力で表示させてみました。
(各コネクタのピンアサインは次回にメモを残します。)

VGAハーネスの完成品は販売していないので適当に部品を購入。一枚の基板上にVGAコネクタやビデオ/オーディオ用のピンジャックが載った物があった気がするけど探せませんでした(もしかして1F?)。
ケーブルを途中で切って繋ぐ事を考えたけど結局はバラしてコネクタのみ使用。圧接ではなくハンダ仕様のコネクタで助かった。

基板側のVGA入力は0.8mmピッチの12P。
この基板用のオプションではなく汎用ですが両端コネクタ付ケーブルを売っていたので片方を切って使用。
この辺の品物の安さはaitendoが一番でしょう。この値段なら気軽に使えます。

ビデオ入力(コンポジット)とオーディオ入力も100円ケーブルシリーズ?で作成。
スピーカーは秋葉原ジャンク通りの森さんで買ったTP割れナビから剥がしたもの。

AVケーブルで線が一本余っているのはAV2の入力。
AV2は3.5φ4Pジャック(ヘッドホンプラグに極がもう一つ増えたヤツ)にする予定です。

下の写真はVGA入力のテスト前にHDMIでPCと繋いだ際のOSD。
720Pで繋がりましたがビデオカードのユーティリティーなどでオーバースキャンを補正しないと画面の四隅が切れます。
※VGA接続ではオートアジャストも入り四隅まで表示されます。
OSDキー(スイッチ)のレスポンスはキャリアが入っている状態(映像信号入力中)なら問題なし。無信号状態(ブルーバック表示中)はPLLがロックすべき信号を探すのに手一杯といった感じでキーの反応はかなり悪くなる。
中華テレビでもアンテナを繋いでいない時だけキー入力の反応が極端に悪い物がありますが、それと同じ。
推測ですがキー(SW)押下の検出は割り込みではなくポーリング。
映像信号のように定周期の信号を扱うのであればその周期毎にキースキャンを行う事(例えば描画完了もしくは描画開始前にキースキャンを実行)は容易ですが、定周期(映像信号)が来ない時はそれを待つ事になり結果的に全体の動作周期が間延びする。実際にはブルーバックを表示するタイミングもあり、ある程度の時間で見切りをつけ入力検知ルーチンの先頭に帰ると思われるが、この待機ループが無信号時におけるキースキャン実行周期となり、映像信号に同期した周期より相当に間延びしているのでレスポンスが悪くなったと感じる。
ボタンを受け付けないヨ→スイッチの接触が悪いヨ←実際は正常

映像表示中であればOSDキーの反応はサクサク。
以下はHDMI以外の表示テストです。
■ VGA
ウチではまだ時々現役のXpマシンでテスト。
※VGA入力中はOSDメニューにあるアジャスト関連が操作可能になりました。
液晶はdocomoフォトパネルの800x480(9インチ)。
起動時にオートアジャスト。とんでもないモードになっていますが動作自体は対応。

アスペクトが維持されデスクトップの四隅も出ている事にご注目ください。
(1920x1080のままなので文字は潰れています。)
800x480に設定してしまうと画素が正方形でないのでアスペクトが崩れます。
D-by-Dを求めず、適切な16:9の解像度で使う事になるでしょう。
緊急用の電池駆動形モバイルVGAモニターとか、用途に夢が膨らみます。

■ AV1(AV2)入力
デジカメのAVCHDを再生。HDMIコネクタを使用せずデジカメのコンポジット出力を使っています。
ソースにも依るでしょうがこのコンポジットビデオはとても綺麗に映りました。昔のアナログ液晶テレビとは別物。
音声はHDMI以外は共通(HDMIは重畳)。
(VGA時もAVコネクタにあるオーディオ入力が有効です。)