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XP-5000DX その11 ドライブの交換(CF化)①

XP-5000DXのシステムドライブをADM2(512MB SSD)からCFに交換した際の備忘録です。

Windows XP Embeddedの再構築などは一切行わず(そんな知恵はないです)、OS一式を純正のSSD(ADM2)からCFに移しただけですが、新規ドライブにもオリジナル時と同様Dドライブ用のパーティションを切り(ページングファイルもDドライブのまま)、EWFボリューム用のスペースも空けました(コレは不要だったかもしれません)。
また、メディアがSSD(固定ディスク)→CF(リムーバブルディスク)へと変更になった事に対する対応(コレを行わなければ折角作ったパーティション=Dドライブが見えない)が必要だったので日立のMD用ドライバ(フィルタドライバ)をインストールしました。

■手順■

①IDE SSDであるADM2の内容を作業用PCでバックアップ
②新規ドライブとなるCFカードにパーティションを切り、そこだけフォーマット。MBRの書き込み
③CFのIDE接続時におけるハードウエアIDの取得、日立MD用ドライバ cfadisk.inf の書き換え
④作業用PCに日立MD用ドライバをインストールしてCFの第二パーティションをフォーマット
⑤CFの第一パーティションにバックアップしておいたADM2の内容(OS一式)をコピー
 (この際にウザいバッチファイルとアプリを削除。先に加工した日立MD用ドライバ一式もコピーしておく)

~以上でシステムのCFカードへの移行完了~
 (ここまではIDE装備の作業用PCも使いましたが、CD-Linuxを使えば不要になるかもしれません。)

⑥CFでXP-5000DXのWindows XP Embeddedをブート
⑦EWFを確認してからEWFをDisabe、日立MD用ドライバをインストール


■用意した(必要だった)物■

新規システムドライブとなるCFカード(今回はTranscendの8GBを使用)

CFカードをIDE 40Pin接続できる基板・ケーブル類(一組あれば十分)
・作業用PCでCFカードをIDE Driveとして操作する際と、最終的にXP-5000DXにCFを実装する為

作業用PCでADM2(SSD)に電源を供給するケーブル(XP-5000DX上でCD linuxを起動し、ADM2の内容全てをUSBメモリーなどに吸い上げる事ができれば不要かもしれません)

IDE 40pinを実装した作業用PC
・XP-5000DXのシステムが入ったSSD(ADM2)からシステム一式を吸い上げる。
・新規システムドライブとなるCFカードの構築(ID取得、ドライバ加工、第二ボリュームのフォーマット)

Windows XP SP2のインストールディスク(CFフォーマットにのみ使用+ファイル1個拝借)
・CFカード=リムーバブルメディアでも「容量指定」で領域確保し、MBRを書き込む為。
(冷静に考えると他にも方法はありましたが、フォーマットとMBRの書き込みを一度に行うと言う点でも一番気楽な方法でした。)
・XP-5000DX上で日立MD用ドライバのインストールに必要なファイル(1つ)。
 (XP Pro SP2マシンの自腹内か、インストールディスク内 i386 にある DISK.SY_ 。倫理的に使って良いのか悩ましいところですが、ドライバの更新時にのみ使用し、その後はXP-5000DXのシステム内には残らない<恒久的使用ではない>ので借用しました)

UBS接続のCD-DVDドライブ(XP-5000DXでCFをフォーマットする場合)
・作業用PCでCFの最初のフォーマットをする場合は不要


■参考サイト■(勝手にリンク)

EWF ボリュームの構成(msdn)
Hibernate Once/Resume Many 環境で EWF を無効にする(msdn)
Windows XP Embedded EWF機能について(PDF)
Enhanced Write Filter (EWF) をリムーバブル メディアで使用する (Microsoft)


連休前にメディア探しでジャンク箱を漁り、出てきた変換基板(赤い基板=おそらくアマゾンで購入)。収納に知恵を使えばわざわざ自作する必要はなかったかもしれません。10日前もaitendoで買ってるし・・・。
この中ではその最近買ったaitendoさんの特価物が一番凝っていて、2.5”用のケーブルも挿せたり、一部のバスはある程度の整合を取っているようです(抵抗を介している)。

CF_IDE.jpg

XP-5000DX その10 ブートドライブ選び

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本日は半日ほど連続した時間が取れましたのでXP-5000DXのシステムドライブ(ブートデバイス)を決定すべく、手元にあったCFやHDDの速度を計ってみました。
(IDE実装のPentium 4 3.0GHzマシンを使い、CrystalDiskMarkでの値です。念のためATA66ケーブル使用。)

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↑ まずトランセンドのCFとIpodから剥がしたシーゲートのマイクロドライブ。
結論から申し上げますと、もうコレ(Transcend CF)に決めました。
それにしてもシーゲートのマイクロドライブ、用途によっては他のスペック(消費電力など)とのバランスも含めこれで十分なのでしょうが、遅さにビックリしました(実はもっと凄い?のがありました)。
トランセンドの方は先の震災直前に、ジャンクで購入した組込みPCを弄っていた時に購入したものです。
400倍と明記されていますが実はフルスピードで使うには条件があり、今回の計測環境や、これから実装するXP-5000DXでは本来のスピードは出せないハズです。
でもこの速度で十分。


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↑ USBメモリーとXP-5000DX純正のADM2です。接続がUSBとIDEですので機器の本質的な比較にはなりませんが、XP-5000DXでの使用条件とは重なります(USBブート or IDE driveからブート)。
ADM2の実力ってこんなものだったのですね。購入直後に計測した数値はEWFが効いていた時の値でした。
(但し、実際にXP-5000DXでWindowsを起動させた場合、ADM2の方がUSBメモリーよりも遥かに早いです。)


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↑ 念のため(意地になって)、ジャンク箱の中にあった東芝製2.5インチのHDDとIBMのマイクロドライブも計測。東芝の2.5”の方は予想がつきましたが、IBMのマイクロドライブの数値に唖然。なかなか計測が終らないのでドトールにコーヒーを買いに行ってしまいました(さすがに帰宅時には終了していました)。



XP-5000DX その9 USBメモリでOSブート

昨日、昼食の弁当を買いにOKストアに行ったところ、インクリボンの棚にUSBメモリーがあるのを発見。
XP-5000DXでちょっと実験したかったので思わずカゴに入れてしまいました。
そもそも食料品スーパーですので価格はそれなりでしたが後部がアクセスランプになっており、XP-5000DXの実験では本当にアクセスしているのか、EWFが効いているのかがこれで確認できました。

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深夜、シーゲートのMicroDriveに移したXP Embeddedを元にUSBブートの実験をしてみました。
(OSエキスパートの方々が行っているような事はしていません。超お手軽構築です)

このUSBメモリーからのブートは成功。まずはEWFをDisableしてCドライブ=フラッシュメモリー時の実速度です。

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CPU=1GHzと言えど、専用機にする予定とは言えど、これではかなりモッサリです。

しかしEWFをEnableにするとあくまでもディスクアクセスが減る分だけでしょうが、それでも全体的に軽快な印象です。使い方によっては実用になるのでは?と思えました。
工作時のアシスタントPCには一昔前のノートPCを使っていますが(けっこう邪魔くさい)、それより軽い印象です。

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明日は半日時間が取れそうなのでIDE接続のフラッシュメモリー(マイクロドライブでない物)を使って実験する予定です(これがベストのような予感)。

XP-5000DX その8 Javaのインストール


システムのドライブをADM2のままにするか、SeagateのMicro Driveにするか、またはそれ以外の物にするかで悩んでいます。

Micro Driveが遅すぎるのだと思いますが、それに比べADM2では起動も終了もそれなりに快適、あと100MBでも空きがあれば、、、。

まあ、あらゆるジャンク弄りは所詮窮屈さとの戦いでもあり、それをどうやって切り抜けるかと思いを巡らすのが醍醐味。それゆえに克服した際の達成感や自己満足がストレス解消なわけですから、やるだけやってみましょう。

ADM2をシステムドライブとして、その次にMicro Driveを置き、JavaのランタイムをMicro Drive側にインストールしてみました。(それでもCドライブはかなり切迫した状態に。)
インストール後、Processingの練習で作ったアプリは動いてくれました。

ということで、本機はArduino+Processingで作る玩具にはなりそうです。

マイクロドライブは日立のフィルタドライバでリームバブルから固定化しました。

(実はADM2に倣ってシステムドライブに使うべくパーティションを切る事を前提に中途半端な領域をフォーマットした所、リムーバブルドライブはそれ以降の領域を操作できないという現実に突き当たりました。
で、他のPC上でフィルタドライバをインストールし、普通のHDDに偽装させてフォーマットしました。当然ですがXP-5000DXもドライバの更新をしました。)

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XP-5000DX その7 アプリのインストールと削除

この週末にネットで検索、判明したことを先ほど実践してみました。
忘れてしまう前に書き残しておきます。

このところ”ネバネバのWindows XP Embedded”という表現を使っていますが、XP-5000DXは本当にシステムがROMで動いているような印象で、僅少なスペースにアプリやドライバをインストールしても再起動すると見事に購入状態に復帰、ユーザー問わず(アドミでも)マイドキュその他Cドライブの何処に新規ファイルを置いても、これも再起動後には消えているといった有様でした。見えるように設定したマウスポインタも当然消失。
その逆も然りで例えばスタートメニュー内に存在する受注ソフトの削除もその時だけ。再起動でゾンビ。

Pingと受注ソフトはPWを探る際にSSD(ADM2)を繋いだ別のPCで削除してしまいましたが、予定しているアプリはDLLやドライバをインストールしなければならない物もあります。

XP Pro新規インストールに傾きかけましたが、EmbeddedだってXP professional がベースとこのとで、もったいない&悔しい、、、。

週末、変換ケーブルを作りながら”Windows XP Embedded 書き込み禁止”などで検索したところ、
いまさら聞けない Windows XP Embedded入門という解説に辿り着きました。


勝手に図を持ってきちゃいましたが、本文を5~6回読んで、やっと”なんだ、そうだったの”と理解できた気がしました。
要はシステム、データーの保護とCドライブにフラッシュメディアなどを使った際に配慮が必要になる書き込み回数の制限(寿命)を回避するため、ある意味バーチャルなファイル操作を行っている訳ですね。いつ電源抜いても叱られない訳がわかりました。
コレってすごいじゃないですか!。遊びで作る専用機には最適。

しかしどんなに堅牢なシステムやストレージデバイスの保護を目論んでも、システムのアップデートなどは必要になる事があるでしょうし、このEnhanced Write Filter機能は絶対に切れないのかと思い、その名で検索すると本家のサイトに辿り着きました。EWF Manager の使い方みたいですが、ADM2の中身を見ていた時にもそれらしいファイルがあったような気がしてCドライブを検索。
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EWFMGRがそのものズバリでしょうが、もっと気になるショートカット(最下部2個)が。
読んで字の如く、EWFディセーブル(無効)とEWFイネーブル(有効)ですが、それぞれ異なるパラメーターを持ってkeeper.exeを呼んでいます。
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試しに EWF Disable をWクリックするとKeeperから再起動を促されます。
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そして再起動したWindows XP Embeddedですが、マウスのポインタが再起動前に設定した状態を保っていました。マイドキュに適当なフォルダを作ってまた再起動。ちゃんと残っています。
この状態で EWF Enable をWクリック、再駆動。当然フォルダも存在し、マウスの設定も継承しています。あらためてフォルダを新規作成、再起動。するとそのフォルダは消滅。

Enhanced Write Filterを飼い慣らしたぞと喜んでいたら、そもそもスタートメニューにEWFファンクション。
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ということで、
●Cドライブ上のファイル操作(インストール、アンインストール含む)の際は EWF Disable で再起動。
●その状態を保護したければ EWF Enable で再起動。




プロフィール

Dellbee

Author:Dellbee
デルビィです(少年時代にハマったアマチュア無線局のコールサインを捩りました)。
子供の頃から電子電気・機械物弄りが好きで、今も自分の時間が取れた時は何か弄っています。

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