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KSJ-112 KODEN 除湿機 修理不要だったジャンク

2017年夏、除湿機ジャンクのメモ、第三弾。

KODEN KSJ-112 シンプルだけどいい機械。現在は玄関で活躍中。

例によってオク。ジャンクという事で誰とも競わずに落札。送料込みで1K円以下。
返品モノなのか?使用感まったく無し、新品同様の美品でした。

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下の写真、左から満水ランプ、動作ランプ、湿度スイッチ(後述)を使った電源スイッチ

この機種、今時こんな操作としてしまったのが災いしたのかもしれません。

ツマミなんかがあるもんだから、コレを回せば風量が変化するとかそんな思い込みに走りがち。
去年の暮に買った「訳有り品」のファンヒーターもサーモスタットのツマミつき。
ファンの風量を変える為ではなくヒーターの動作点を調節するものですが、箱に張られた返品票には【ツマミを回しても風量変化せず】。

コレも 「風量変らないよ、動作不良でしょ、返品…」。そんな感じだったのかも。

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アマゾンでも取扱があったようです。
形は同じで型番違いも。タンクの色こそ違うけど基本スペックは同じのよう。
(KSJ-230 KSJ-231)

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■以下は内部点検時のメモ■(特に修理は行っていません)

この機械も簡素ですがMPUによる制御は行っているようです。
低温で霜が付いた際(シモツキという言葉はエロ語)の霜取り動作、電源を連続でON/OFFした際のインターバル確保(コンプレッサー保護)など。電子的な湿度センサーは持っておらず、湿度検知は昔ながらの機械式。

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セラロック(青い発振子)の位置からMPUは中華家電に良く見るEM78系のような感じ(全くの素人予想)。

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マーキングが無いのであくまでも予想ですが、この辺?

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エバポレーター/コンデンサーは共に新品のような綺麗さ。

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排水部分もカビ、埃の堆積なし。

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中華製の機械ですが作りは悪くないように見えます(素人の感想)。

この辺の構成を一旦バラした後に組み変え、真空引きしてからガスを再チャージできるようになりたい(トイレや廊下用マイクロエアコンの自作)。

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反対側。各パーツの配置に無理がありません。

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ファンはシロッコではなくプロペラファン。

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モーターはコンシーラーモーター(とは言わない)、くまとりモーター。
(くまとりコンシーラーについては女子が詳しい)

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コンプレッサーはおそらく普通のロータリーだと思います。
壊れたからといって雨宮さんに相談してもダメ(13B載せ替え禁止)。

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外部排水として普通のビニールホースを挿せるようになっています。
何気に有能な気配り。

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機械式の湿度スイッチ。

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電気的には2本の線(電源)をON/OFFするだけ。ツマミを回しても抵抗値の変化はありません(モーターの回転数を可変する物では無い)。

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湿度によって伸縮するフィルム(赤矢印)のテンションでスイッチを開閉しています。
ボリュームのようなシャフトでもフィルムのテンションを可変し、その結果、湿度によるスイッチON/OFFのスレッショルド(閾値)を可変しています。
昔からあった機構だと記憶していますが(当然ながら昔は国産)、コレは台湾メーカーの製品でした。

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ということで、この機械はツマミを回してスイッチを入れますが、その日の湿度によってONとなる位置が変化するはずです。さらにある程度深く回しておかないとすぐにOFFとなったりもして。

現在は玄関に置きツマミは回しきって常時ON、満水か人間タイマーでOFFとするような使い方をしています。



内部のパーツ配置に無理が無いので分解清掃もさほど難しくないと思います。
ビスは2種類。2本だけ他より短い物が使われていました。分解時の確認は怠らぬように。

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KODEN  KSJ-112 除湿機弄り おわり






テクトロの400番台が暴落中?、つい手が出ちゃいました。
BABYMETALファンの友人(日本語できる外人)にも言われましたが、米国やおそらく今の中国でもまだ値の付く物が日本のオークションではもう捨て値。

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若い人にはBスイープなんてナニソレかも知れませんね。
下の写真はch1でCal見ています。一部が明るいけど輝度ムラじゃないです。



伊東に持ち込んだジャン測を湿気で壊さない為にも、もう少し空調ジャンク、弄ります。

次回は風量減少、冷風&除湿機能も低下したシャープのプラズマクラスター付コンビニクーラー編。




EJC-65 efeel アイリスオーヤマ 除湿機 ジャンク2号機 修理

前回と同型、アイリスオーヤマの除湿機 EJC-65 efeel 修理記録です。

【動作せず】というだけで具体的な説明の無いジャンクを即決落札しました。
2台動かしても中型のデシカントより省エネ。除湿機相場?は高めなこの時期、〒込で¥2.5K程度なら「まあいいや」でポチ。

今回の故障は、
スイッチに反応してLEDは光るがファン・コンプレッサーとも動かず。

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原因は電源基板のケミコン不良。

ファンモーターの温度ヒューズ交換など、保安部品を弄った物は直ったとしても自分で使うべきですが(売ったり人にあげたりして事故が起これば機械を弄った者の責任になりかねない)、今回のような故障修理なら人にあげてもさほど心配は無いと思います(万一の際の責任が皆無とは言い切れません)。



■現象■

到着時の第一印象は1号機より綺麗。でもジャンク。
電源を入れモードを切り換えるとそれに対応したパイロットランプ(LED)が点灯するも動作音が全くしない。ファン、コンプレッサーともに沈黙。

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■分解・点検■

2台目なのでサクサクと分解。
(調子コイてぶっ壊す確率が高いのも2台目以降。今回は大丈夫)

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ファンモーターの埃の吸い込みも前回より少なめ、一見して酷使された形跡は無し。
3本のケーブル間に導通あり。ファンモーターは健全。

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コンプレッサーの電源ケーブルも導通確認。

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この個体はリレーが入らないか、リレー前にACが来ていないかのいずれでしょう。
それなら修理は前回より簡単。

電源基板上のファンモーター/コンプレッサー用コネクタにこれらの駆動電圧が来ているかを確認。
 →電源ON、除湿中のLEDが点灯している時もコンプレッサーのコネクタにAC100Vは現れず。
  →風量に関わらずファンモーターのコネクタにもAC100Vは現れず。
   →時にリレー近辺がジージーと鳴る。どうもリレーが動いていない感じ。

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写真を撮り忘れたので1号機の写真を流用しています。
左1/4が圧電ブザーとリレー等のドライバ(おそらくトランジスタアレイ)と制御基板へ結ぶコネクタなど、その右がACアダプタ程度の5V/12V電源(電源スイッチの状態に関わらず常時給電)、右半分にAC100VをON/OFFしているリレー3個とACを扱うコネクタ3個(ファンモーター、コンプレッサー、AC100V-in)。

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この機械は制御用のロジック回路が5V動作、AC100Vで動くファンとコンプレッサーをON/OFFするリレーが12V駆動となっています。
サージ吸収のダイオードがTrアレイかリレー側に入っているのか、基板上に見つからなかったので下の図はあくまでもイメージになりますが、5Vで動いているコントローラーから正常な信号が来たとしてもリレー駆動用の12Vが止まってしまうと今回のような現象に陥ります。

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この電源基板の12V出力はテスターのDCレンジで読んでも12Vなんか振らない状態。原因はケミコン(緑色の大きい方)が見事に容量抜け。平滑できていない為、スイッチング周波数を半波整流した数分の一の周波数でリレーが唸っていた模様。

手持のケミコンに交換(念のために5V用の2本も交換)。
プライマリ側(1次側/写真奥、基板上の2本)も同じメーカー/種類のケミコンを使っているので交換すべきでしょうが、今回はそのまま。

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単なる一例で判断するのは禁物ですが、高品質な物ではないと思います。

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手持のケミコンが太くて収まり悪いも交換するのみ。
それが終われば掃除して組み戻して修理完了。

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組み戻し前に各部を観察。
エバポレーターのフィンは表面処理されています。この個体は埃の吸い込みが少なめ。

コンデンサーとエバポレーターの合せ目に埃が積もると厄介ですが今のところは綺麗。

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中央に写っている太目の銅パイプみたいなものがレシーバーチューブ、細い針金みたいなものはキャピラリチューブ。過剰に余った分を束ねている訳では無いそうです。この夏もいろいろ勉強しました。

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タンク内の満水センサー用フロート。
発泡スチロールに磁石が付いています。コレを紛失して気付かぬまま動作を続けてしまうと溢水(いっすい)で周囲水浸し。場合によっては階下にまで迷惑が。
・現在の伊東のマンション : 一階なので一応安心
・東京の自宅 : 二階の趣味部屋の下は妻と娘の衣裳部屋。何があっても水は漏らせない。

ストッパーはあるものの万が一に水と一緒に流したらアウトです。

8-16 追記
伊東の湿気と戦っている最中に気付きました。

フロートの磁石に反応しリードスイッチONとなるのがタンク利用可能時(低水位)
磁石が離れスイッチOFFとなるのがタンク離脱あるいは満水時=動作停止

ということで、磁石の付いたフロートを紛失すると満水検知のまま動作が停止するだけで溢水にはなりませんね。

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スイッチ/LEDと共にMPUが載った制御基板。

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8Bit MPU EM78P418NK

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仕様書のPDFはネットで拾えます、けど、興味は沸いて来ないです。

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出番を待つ1号機と2号機。2台で送料込み5千円弱。
右奥に写っているのが松下のデシカント式。真冬の結露、洗濯物には絶大な威力を発揮するもコレを夏に使う勇気は無し。ニクロム線のヒーターを常時炊き続けるような物なので排熱承知でもエアコン下で使うと猛烈に電気代が掛かります。真夏の夜の鍋パーティー!。

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これがデシカント式除湿機の電熱ヒーター。


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■2017年夏・EJC-65の修理は完了■

この手の機械には養生テープと紙の切れ端が必需品。
ブルブルの場所を探っては、よさ気な所に貼ったり挟んだり…。

根本的な対策として防振ゴムの交換を考えました。
大陸製品に組み込まれていた物ではなく、国内の専門メーカーが取り扱っている物を使えば格段に快適になるとは思います、が、しかし今のところは養生テープと紙の切れ端でもツボに嵌ればビビリ音はしなくなります。

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EJC-65のジャンクは中途半端にコンプレッサーだけが動く物より、ウンともスンとも言わない物の方が修理は楽、今回はお得なジャンクでした。



EJC-65 efeel アイリスオーヤマ 除湿機 ジャンク 修理

アイリスオーヤマ製 除湿機 EJC-65 efeel の修理記録です。

【コンプレッサーの動作音はするが風が出ない】という動作不良のジャンクを落札。

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かび止めLはサイズ比較用で修理とは関係ありません。


今日まで同型で現象が異なる2台のジャンクを修理し実戦投入中、かなり優秀です。

現行機種は若干デザインが変りEJC-65Nという型番になっているようですが新品を買ったとしても満足できる製品だと思います。

音は松下のデシカントより大きめ。コンプレッサーの振動と音がどうしても出てしまいます(水が溜まってくるとその重さで筐体の振動が減少して静かになる)。排熱もデシカント程ではないにせよ出ます(風に含まれる熱とコンプレッサーの発熱)。

肝心の除湿は湿度70%以上ある7帖程度の部屋を閉め切り、中央に置いた本機のモードを【強風】・【連続】に設定。最初の半日で2回ほどタンク満水。その後は満水までの時間がやや延びますが水は溜まり続けます。24時間連続運転後、部屋の湿度は50%を切りました。2日後は40%前半(ダイソーの湿度計)。

デシカントと同程度に働き低消費電力、室内の温度上昇もデシカントより低め。
特に夏場はコンプレッサー式の方が有利かもしれません。

8月からは就寝時や買い物へ出る時は電源を切り、一日10~16時間程度の稼動ですが室内の湿度は40%前半を維持。
(仮設の機械置き場をドライルームとするのが目的で快適性(静粛)や省エネは考慮せず、使用時は強風・連続運転に設定しています)



以下、修理記録にはかなり汚い写真がありますので潔癖な人はご注意ください。

●家族や同居人に乳幼児やアレルギー体質・呼吸器疾患をお持ちの方が居る場合、この辺の空調機器は新品を買うべきであることがご理解頂けると思います。
私も初分解の時はその汚さに手が止まりかけました(もう慣れました)。

●趣味で修理を楽しめる方なら楽しい作業のはずです。しかし分解方法と共に「工具と部品が揃えば私にも直せますか?」と尋ねてこられたなら「無理でしょう」と答える事になると思います。ということで分解方法の記述は割愛します。



■分解・点検■

この面で吸い寄せた空気を上部から吐き出しています。
ポイントクーラー機能は持っていないので空気の流れは一経路のみ。

この気流がそこそこに強いようでフィルターのある本来の吸気エリア以外、筐体の合わせ目などにも吸気が流れ(漏れ)、湿気を含んだ埃がそこに吸い寄せられ付着しています。

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仕方の無い事ですが機器の排水口はフィルターを通過した埃とカビのような汚れが付着します。
左側、網の右に見える小さな緑色の基板は湿度センサーの載った基板。

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フィルターを通過してしまった埃。体が痒くなりそう。
この場所に停滞しなければこの埃が部屋に舞う事も考えられます。
(特に起動直後の乾いた状態の時が怖い…)

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反対側。
ファンモーターの下がコンプレッサーと電源基板。
コンプレッサーの右上、斜めの白い箱はモーター用のコンデンサーが収められたケース。
右はスイッチとCPUが載った基板。

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沈黙のファンモーター(スティーブン・セガール/藤谷文子パパ)。
中国製、型番検索ヒットせず。
モーターに燃えたような形跡は無し。沈黙の理由は制御系かもしれないし。

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知らない人んちのホコリ。この後、耐えられず風呂場で作業。

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コンデンサー側は想像以上に綺麗。

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しかし我慢できずに分解。
ファン他、主な構成を組み付けているのが黒いプラスチック製のパネル、それを下から支えているのが白いプラスチック。

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今回の個体は埃の付着が激しいものの、喫煙環境下での使用歴はない模様。ブラシと霧吹きによる掃除だけで済ませました。アイリスオーヤマ製2台の後に手に入れたコロナはタバコの吸煙機なみで思わず水洗い。

コンデンサー/エバポレーターは単に重ねて黒いプラスチックに組み付けられています。これらを展開してファンをもう一つ用意すればクーラーの自作が叶います。

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電源基板。
制御のロジック回路用に5V、リレーの電源用に12Vをスイッチングレギュレターで生成。これらは電源スイッチのON/OFFに関わらず常時供給。
3個あるリレーは全てAC100Vを切っています。①コンプレッサー、②ファンモーター、③ファンモーターのコイル切換(回転速度変更)。

ちなみにこの基板は全部健全。

この機種の場合、ファンに加えコンプレッサーも動かない故障の方が修理は楽かも。
 →12Vがぶっ飛ぶとリレーが駆動できずモーターは両方とも回らない。
  →12Vが出るように修理すれば直る
   →電源基板、みんなが大好きなナニの交換作業で修理完了
(2号機の修理記は後日)

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スイッチ/LEDと制御回路が載った基板。OTP-ROM内蔵のMPUも搭載。
十中八九でファンモーターが回らない原因はこの基板ではない。

今は家電の制御システムの解析より除湿が先。適当に眺めて掃除を続行。

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空気の流れを起こしている機械なのでどうしても埃の吸い込み・堆積が目立ちます。
汚いけどこれが中古空調機器の現実でしょう。

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吸気部近辺に設置されていた湿度センサー。湿気で錆が出ていますが各部導通は確認。
裏側に載っているのはバッファかレベルコンバーターかと思いきや、A/D、D/A内蔵の8Bit MPU。
ということでこの除湿機はデュアルCPU機。

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■故障箇所の切り分け■

さて、不良(故障)の切り分けです。
●電源は5V/12V共に正常、シスコンも正常(各スイッチ反応、インジケーター点灯)、コンプレッサーも動作音が確認できますがどうにもファンモーターだけが回らない。
●電源基板上、ファンモーターに繋がるコネクタからパターンを追うと3Pのうち中央はACに、左右はリレーでどちらがが選ばれるようになっています。
要するにセンターがコモンで左右がコイルA/B。テスターを当てるとセンターと左右のいずれかにAC100Vが現れ、それは風量の強弱で決まるようです。

おかしいのはモーターじゃん。
本来は3本のケーブル間全てに導通があるはずが中央から左右は両方とも無限大。切れてるジャン!。

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ファン(黒くてもシロッコ)とモーターの取り付けは逆ネジのナットのみ。後はハウジングに見えるビスを外せばモーターが取り出せます。
ここまでバラしたらファンとハウジングは水洗い。

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周囲のビスを外しモーターの殻割り。
下の写真で「あーあー、コレコレ」と見当が付いた方もいらっしゃるはずです。

一見して燃えたような跡は無し。見えない所でコイルが焼き切れたのでなければ、原因は耐熱チューブとコイルの間に挟まっている温度ヒューズ。

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雑な作りにも見えますが電線はおそらくULクリアの耐熱被覆、チューブはもちろん耐熱ガラスチューブ、保安部品として温度ヒューズ実装、ということで安全基準はクリアしているはずです。ケーブル生やすよりコネクタかハンダ端子なんかを使った方がスマートですがこんな所は誰も見ないし。

それより何より、こんな温度ヒューズが手に入るのか不安。
春にモニタを直した際も思いましたが、今が80年代なら100本買うのを覚悟で東名電子産業…。

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やはり温度ヒューズが切れていました。

連続稼動でモーターが過熱したか、グリス劣化で回転が重くなったローターを回しきれず(特に起動時)過電流で切れたかのいずれだとは思いますが、保安部品が作用した際はその原因究明を行ってから修理をするべきで、それを省略してしまうと次の重大事故を招く可能性も出てきてしまいます。

まあ、コレは修理しても壊して捨てるまで自分で使う物だし自己責任は承知。

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RH115-2 115℃ 2A 250V PSEマーク付
型番検索で仕様判明。

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さてここで交換部品の手配。

おそらく単価数円の部品なれど売ってる所を探すのが大変。ヤンチャな方法としてはジャンパー飛ばす事も考えましたがあまりにも危険な気がするのでそれは却下。
結局今回も中国の部品屋を利用するのかなあと思いつつ、せめて適当な代替品でもあればそれを受け入れるつもりでaitendoや秋月のサイト内を検索。無い。マルツや大阪系の店にも無い。国際ラジオは店も無い。

温度ヒューズは電器店、ホムセン系の方が品揃え豊富のようです。しかし温度が合っても電流が10Aとか。もう一本ヒューズ追加する手もあるけど面倒。

ダメモトでamazonを検索。えっ、あるじゃん!。

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東京より+1日要するもすぐに到着。プライムなので送料無料。
10本で535円。

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回転が重いようなのでヒューズ交換前にローターを抜いて点検。
軸受けはメタル軸受け、シャフト/軸受けに傷や焼き付きは無い模様。グリスの劣化と塵の混入は有。
カーラーの種類と順番は写真の通り(薄い方は複数枚が重なっている場合も有)。

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■修理■

自分が持っている道具を使って温度ヒューズを交換するだけ。

作業は前後しますがヒューズ交換後、モーターの組み戻し前にシャフトと軸受けをグリスアップ。
何を塗れば良いのか悩んだ末、タミヤのRC用デフグリスを使用。

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ヒューズの配線は脚が長ければ放熱クリップ(大昔のラジオ雑誌の製作記事、ゲルマニウムダイオードとかハンダ付けする際の注意書きに登場するヤツ)を使えばハンダ付けできないことも無いと思います。
今回はコネクタの圧着コンタクトを利用してみました。
AMP製のコンタクト。PCのFDD用電源ケーブルに付いているコネクタの物と同一。

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本物の圧着工具です。AMP純正。
対応コンタクトは1種類のみ。対応ケーブルの範囲も指定されています。それ以外なら同社の別の工具を用意しろという事ですが、対応コンタクトとケーブルを使う限り、圧着はガッチリ決まります。

今はどうだか知りませんが購入当時はメッチャ高価(¥5万弱)。

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こんな使い方は想定されていないので工具に叱られそうです。
コネクタのコンタクト部分は切り落とすとして、コンタクトのケーブル圧着部分でヒューズの脚とケーブルを抱き合わせます。

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毛羽立って見えるのはケーブルがやや長すぎた為。ヒューズの脚はケーブルの被覆直前まで入り込んでいます。引っ張ってもビクともしないのでこれで行く事にします。

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導通回復確認。

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温度ヒューズの作用点が115℃なのでさほど神経質になる必要もなさそうですが配線には熱収縮チューブ、耐熱被覆ケーブル(壊れたPC電源のケーブル)を使用。インシュロックも交換しましたがその温度内なら問題無いでしょう。

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修理と洗浄を終えて組み戻し。

この機種の満水センサーはリードスイッチ。
タンク側に設けられたフロートに磁石があり、それで満水を検知しています。
私が買った松下のデシカント式(万年満水状態のジャンクを購入)はホールセンサー(ホール素子+デジタル出力)でした。こちらの修理記はまた後日に。

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装置の下っ腹あたりが暖かくなります(コンプレッサーの位置)。
振動が激しいようならコンプレッサーを支えている防振ゴムを交換するつもりでしたが今のところはそのまま使っています。
フィルター&フィルターカバーのビビリには緑色の養生テープを貼って対応。

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ProLite E2607WS iiyama 25.5inch すぐ消える液晶モニタの修理

LCDモニタ iiyama PL2600 ProLite E2607WS 修理記

飯山の25.5インチ、CCFL(冷陰極管)バックライトの液晶ディスプレイです。
解像度はWUXGA(1920x1200)、入力はHDMI/DVI/D-sub。

2009年8月アマゾンで購入。自宅で職場でかなり酷使してきましたが7年以上ノントラブル。
昨年の秋、伊東に持ち込んだ後も東京とのテレビ会議ごっこ(もう秋田)、ジャンク物色(最近はいーべぇに憧れ)、アマゾンのプライム映画などに活用、点けっぱなしで寝たりと相変わらず雑な扱い。

今年の1月下旬に良くあるタイプの故障が発生。

”液晶ディスプレイ すぐ消える” 
(多くの人が救いを求めて検索している語句)

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直せばまだまだ使えるかもと面白半分で取り組めるのはジャンクで買ったモニタの場合。
コレは自分が使い込んだ物なので寿命を覚悟。もしそうだとしても元は十分に取ったという醒めた思いが先走り、喫緊の修理は行わず仮設ジャンク置き場で越冬。



■故障現象■

電源を入れると数秒だけバックライトが灯り、その後は真っ暗。
電源投入直後のメニューボタンでOSDの青い表示は確認できるのでロジック回路が(完全に)壊れている訳では無さそう。

バックライトもしくはその駆動回路に問題が発生し保護回路が働いているような印象です。
ケミコン不良~交換で復活などと甘い夢は当初から描いていませんが、かなり使い込んだ固体ゆえ冷陰極管に寿命が訪れ、それをプロテクタが検知してインバーターの動作を止めている可能性も大いに有りうると考えました。

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寿命が来た冷陰極管の不完全点灯はそれなりにヤヴァいはず。特に大画面となると駆動回路の電力もそれなりに大きくなるので発熱による火災等の危険を回避するための保安回路は必須でしょう。ネットにある他機種の回路図を見るとインバータートランスの2次側(出力側)は単に冷陰極管に繋ぐだけではなく、出力電流の一部をコントローラーに返し(フィードバック)、制御や動作監視を行っているようです。それらの働きにより異常時はインバーターの動作停止で画面は真っ暗。

酷使された大型テレビのジャンクもほとんどが真っ暗か、ぱっと点いて消えますね。



■分解■

春、部品取りとしてヤフオクにでも出すかなあと雑巾で拭いているうちに中身を見たくなり分解。
ビスを抜いてから例の分解工具を使いましたが結構しっかりした組付け。

左がインバーターを含む電源、右がロジック部。思ってたより綺麗。
冷陰極管のコネクタは4個(4本使い?)でした。

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基板とLCDパネルはスチール製のフレームに組み付けられており、パネルの型番を調べるにはバラす必要あり。
型番が判明すれば高確率で仕様書(PDF)が取得できますが、アルミテープを剥がしたりとか面倒なので調査は省略。


ロジック部の基板はおそらく正常。
使用コントローラーはRTD2589TD、パネルのインターフェースはLVDS2ch8bitに間違いないと思います。
右上部分はD級のオーディオアンプでしょう。
インバーターのON/OFFと輝度もこの基板側でコントロール。

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写真下・電源基板。
ロジック用の電圧、インバーター駆動用の電圧はともに正常。
明らかな平滑不良/リップル増大という状態ではないので本案件ではケミコンに責任なし。

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■CCFL側の検証■

冷陰極管の状態を確かめてみる事にしました。

4本の全てが全く同時に寿命を迎えるとは考え難く、1本が逝ってインバーターが止まっている気がして止みません。それを検証すべく全ての管に電圧をかけ、他とは違う灯り方の物があればそれが原因と判断し、このディスプレイを諦めることにしました。

さて、どうやって点灯実験をするか?。
フィードバックに用いる電流検出回路は冷陰極管1本毎に有り、おそらくは4本分をまとめて(ワイヤードOR:1本でも「変」なら結果は「変」)コントローラーに還しているはずです。この部分をごまかすことでインバーターを強制的に動かすこともできそうですが、基板を裏返して動かすのが面倒、部品が細かい、電圧が高くて嫌(ビリビリ感じたくない)。

反応が微妙になるのは承知で他のインバーターを繋いでみることにしました。
伊東に持ち込んだパーツケース群をゴニョゴニョして実験用のインバーターを探す。

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aitendo関連の箱からコネクタの合うインバーターを発見。
よりによって手持の中で一番小さいヤツ。コレで1本ずつ光らせてみることにします。

トランスの大きさも大人と子供だけど、完全点灯は最初から目的ではないし。

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例によって古~い安定化電源で駆動。5Vかと思ってたら3.3V? 

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このインバーターのパワーでも半分は光りました(おそらく極を変えれば反対側が明るくなる)。
問題は光り方が4本ともほとんど同じ。
どれか1本がオレンジ、あるいは全く点灯しない事を予想していましたが見事にハズレ。

オイオイ、冷陰極管は4本とも活きているのでは?

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●定格で点灯させていないので現象が出ていないという考えも記しておかないと「レポートとしては不完全、考察が足りない学生は夏休みの週末も研究室に来い」となります。ヤダヨ。



■インバーター側の検証■

父親の介護中に弄った東芝のテレビ(REGZA 32H3000)もバックライト不良でした。
時間が経つと暗くなるので当初は冷陰極管やインバーターの部品劣化を疑うも、ふと画面の向きを変えようと角を持って引っ張ったところ筐体のたわみと同時に画面が正常な明るさに。
原因はインバーター基板の半田クラック。

今回は…、そうではない。

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下の写真、ほとんど新品時と変らないような1次側に対し2次側はパターン全体に焼けが見られます。でも使い古した機械ならこんなん普通。上部中央付近にインバーターのコントローラー、その左右にDual Power MOSFET。

上の写真と見比べ易いよう、下の写真は左右を反転しています。
e2601ws_repair_006.jpg



テスターを当てながら軽くパターンを追ってみました。
インバータートランスの駆動は思ったよりシンプル。

デバイスが飛んでいるような形跡は見られず。
MOSFETが逝ってたりすればココだ!とヒャッハーできますが、この辺は残念ながら?健全。

コントローラーはMP1008ES。このデバイスを使用した回路図は拾えるもデータシートは出てこない。
おそらく別物の型番を変えただけ=典型的な中華デバイス。

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POWER MOSFET STM6962

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■原因■

コントローラー多分正常、MOSFET飛んでない、CCFLまだ寿命アリ。
残るはCCFLに繋がるフィードバック関連のゴチャゴチャした回路かトランス…。
今までスルーしていたインバータートランス2次側の導通を見ると、えっ、片方は無限大。

インバータートランス2次側が断線。

原因はコイツ。高価な部品はみんな使えるのに。

故障の根本原因まで究明するなら何故コイルが切れたのかを検証する必要がありますが、経年劣化しつつある管を点灯する際の過渡的な過負荷状態とか運悪く寒くて冷たかったとか。細い線の割に電力扱ってるし一杯巻いているし、破壊的ストレスとは無縁の部品だとは言い切れないと思われます。
的確な解は出せませんが今は教授からレポート提出を求められているワケではないので「経年で球が切れるのと同じかな?」程度でお茶を濁しておきます。

コイルはエポキシでカチカチに固めてあるので修理は不可能。部品として単独に購入できれば数百円でしょうが今時の日本でコレ買うのはかなり困難。今が我が国の製造国時代なら東名電子産業の広告を探すのも一つの手だったかもしれませんが、昔からコイル系は他の部品より手に入れ難い印象があります。

型番検索したところ、キリル文字を使ったサイトが幾つかヒット。
ロシアの部品屋には200個以上あるような感じだけど注文なんかできない。

8tc00442.jpg


最も現実的な修理方法は液晶割れなどの同型機ジャンクを手に入れてニコイチ。同じ現象の故障機だとしてもインバータートランスは1台2個使いなので1個は取れます(ゴミもたくさん残る)。



■修理■

GW直前まで毎晩ヤフオクで型番検索を続けるも、この機種は結構高価。
そしてふと思いついたのが、トランス単体が買えないなら基板ごと買う案。

考えてみればこの電源基板が飯山のオリジナルであるはずがなく、飯山のモニタ自体、仕様が合致したユニットを組み合わせて製品化しているとすれば電源基板も一つの部品として流通している可能性があります。表面に型番らしき文字あるし。

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FSP065-3L03 或いは 3BS01882
ダメモトでタオバオ内を型番検索したところ複数の店舗でこの基板の新品が買えるという事が判明。
コレが手に入れば半田も使わず修理が終わるじゃん(他に故障がなければ)。

しかし売ってるのはタオバオ登録店。
これがまた曲者で一見して豊富な在庫数を謳ってはいますが、いざ問い合わせると「そんなもんナイヨ」という答が返ってくる可能性も大。
幸いにも単価が安いので(日本円で千円以下)、送料手数料は掛かるけど面倒な事が一切無いチャイナマートさん(日本人向けの代行業者)経由で在庫確認・見積依頼。

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同時に冷静になって予算シミュレーション。

●利用できそうなジャンクをヤフオクで落札したとして¥2000程度+送料¥2000以上

●買う気ないけど信頼できそうな出品者の動作品¥7000~(送料別)

●連休中に秋葉へ行くとして、ジャンクを買ってから帰りにママに電話して四谷の肉屋で鳥の竜田揚げを夕食のお土産に買い、遠回りになるけど千駄ヶ谷に寄ってエクセルシオールでパスタとコーヒー。間違いなく五千円以上必要だけど、今年は伊東、本当に秋葉へ出るとしたらもっと掛かるしママは渡米中。

ということで、修理を楽しむという言い訳込みで¥5000-を予算としました。
無駄になったとしても連休中の小遣いとして諦めますが、修理はおそらく叶うという自信有り。

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●LINK/チャイナマート(chinamart.jp)



・商品代金  ¥1,858(安かったのでつい2個注文)
・代行手数料 ¥500
・国際送料  ¥2,147
・国内送料  ¥206
・JNB→JNB振込手数料(2回)¥108
------------------------
合計¥4.819-(代金は見積時のレートによるもの)

------------------------

・4/26 在庫確認依頼
・4/27 在庫有・見積額の連絡
・同日 正式に注文・JNB口座に代金と手数料を振込
・同日 買い付け完了の連絡
・5/04 チャイナマートさんに入荷
・同日 送料をJNB口座に振込
・同日 発送完了連絡
・5/07 商品到着

下はEMSの追跡情報ですが国内の普通郵便と同じ程度の配達日数。

20170507_001.jpg



中国からこんな荷姿でEMSが到着。
日本宛の梱包はチャイナマートさんによるもの。電子機器の取扱歴も豊富なようで梱包に不備はなし。

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お~、なんか感動。
当初は入手など全く期待していなかった新品の電源基板。

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当たり前だけど同じ物。
そして外し物や再生品では無く新品。

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こうしてみると一方にはそれなりの使用感が漂っています。

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目視で基板に破損なし。動作試験は製造段階での検査をパスしたようなチェックマークが基板に複数書かれているのでそれを信頼。自分では基板単体のテストは特に行わず本体に繋ぎ込み。

ここまできたら新品の電源が不良で煙が出たとしても潔く受け入れて諦めます。

入力メニューが綺麗に映ることを確認。

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一時は寿命だと諦めた物の修理が叶い、喜びの組み戻し。

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後ろ側の筐体は風呂場で洗浄(温泉付き檜風呂)。

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当然ながら輝度の低下は起きているはずですがムラは感じません。
もしかしてこの機種は頑丈な部類なのでしょうか?。

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画像も普通に映ってます。

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九段下の高速下。外堀通りの後楽園付近に繋がる道。
あいあい橋近辺?(2016年5月)




スマイルゼミ タブレット2 修理

(趣味のジャンク弄りです。分解・修理再生を奨励するような立派な記事ではありません。)

学習用のなんとかゼミタブレット2。電源入らず不動ジャンクで¥ワンコイン。
TPは静電マルチタッチ。液晶はIPSらしい(9.4inch 1024×768)。電源プラグは極細の12V。

●ジャンクタブレット弄りで学んだ事~充電器兼用ACアダプタの電圧が12Vの場合●
・内部のリポバッテリーは2個直列7.4Vの可能性高し。
・USB端子からの充電・電源供給は備えていない(ステップアップコンバーターが必要だったり電流多目になったりでコストも含め非効率だから?)。
・直列にされたセルのバランスが崩れた結果、持続時間(容量)が低下しジャンクとなった物が多い。

ということでコイツもUSBのバスパワー駆動・充電には対応していないだろうし、そもそも中身が空っぽだったという事だって有り得るジャンクです。

運良く直ればBABYMETAL専用ビューワーにでもするつもりで、今回も気軽に分解開始。

スマイルゼミタブレット修理-01



ビスは2本のみ。あとは分解工具を挿し、丁寧に一周動かせば殻割り完了。

スマイルゼミタブレット修理-02



スピーカーコード細め。

ハンダ作業を忌避して筐体からスピーカーを外すより、潔くコードを切った方が賢明でしょう。
(分解やスピーカーを外す際にストレスが加わり雑なハンダ部分が必ず傷む)

スマイルゼミタブレット修理-03



ステレオスピーカー用のランドはありますが現状はR用の配線を使い再生はLRミックス。どこかのジャンパーを切ってL側のランドにもう一つスピーカーを繋げばステレオスピーカーが実現?。面倒なので調査せず。

スマイルゼミタブレット修理-04



バッテリーは3.7V2500mA×2セル/プロテクト基板付。
本体基板へのセンタータップ/サーミスタの配線は無し。電池の流用はさほど難しくないハズ。

スマイルゼミタブレット修理-05



Wi-Fiのアンテナ。

スマイルゼミタブレット修理-06



下の写真、上からWi-Fiの同軸・バッテリー(+)・バッテリー(-)。
半田を外す際、(-)側はコテの熱が逃げる逃げる。

シールドケースの穴に見えるダイオード。
3箇所のランドに対し実装・非実装の組合せで何らかのモードを決め込んでいるようにも見えます。

スマイルゼミタブレット修理-07



バッテリーの固定はアセテートテープのみ。

スマイルゼミタブレット修理-08



2個直列のうち、一つがガスで膨らんでいる。
学習用教材なので寿命まで使い切ったという事でしょう。

スマイルゼミタブレット修理-09



外したバッテリーに7~8Vを短時間加えても出力は0Vのまま。
一個は明らかに寿命だし、もう拘るものでも無いでしょう。

とりあえず給電用に適当な電線を繋ぐ。
動きそうだけど液晶に筋とか、ご勘弁…。

スマイルゼミタブレット修理-10


安定化電源から7Vをバッテリー端子に供給。起動問題なし(諸般配慮し写真にモサイク入れてます)。
消費電流は起動時のピークで1A程度、起動後はバックライトの明るさで0.3~0.7A程度に変化。
(電源のメーター読みなのであくまでもアバウトです。)

スマイルゼミタブレット修理-11



aitendoで売ってる18650用のモバイルバッテリーケースを後部に貼り付けるのもアリな気はするが、タブレット自体の使い道を探しておかないと作業が無駄に終わってしまう。

●学習教材からandroid化は若い方によるものと思われる丁寧な記事があり(リンク)



壁紙は支度済。

Su-metal-Jul-2016.jpg


BABYMETALに嵌った大人は言葉が多目。ここは素直に、すぅ△。




プロフィール

Dellbee

Author:Dellbee
デルビィです(少年時代にハマったアマチュア無線局のコールサインを捩りました)。
子供の頃から電子電気・機械物弄りが好きで、今も自分の時間が取れた時は何か弄っています。

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