2013/01/30
XP-5000DX その4 ADM2 とアドミPW取得
引き続きXP-5000DXネタです。タッチパネルがあることですし、XP-5000DXを電子工作の雑用PCまたは専用機として使いたいと考え、購入時にインストールされていたWindows XP Embedded を使用前提に幼稚な分析を開始。
そのXP Embedded は容量512MBの40Pin/IDE接続のSSD(SSDといういより不揮発性メモリと言った方がしっくりきます)に収められていました。(さらにパーティションを切り、Dドライブまで)。
邪魔な受注ソフトなど切りたいし、まずはAdministratorでログインすべく、そのPWを取得。
ophcrack XP liveCDの最新版を落としてUSB CDから起動してみましたがダメ。自宅のデスクトップでも起動させてみましたがパスが通らないのか?テーブルが見当たらないヨと。
今のチャレンジはXP-5000DXであってophcrackではないので深く追求せず以前使えたバージョンで再チャレンジ。
ophcrack XP liveCDの2.3.1 ではXP-5000DX(HDD:512MB/Memoroy:256MB)+USB CDでも起動。
しかしPW検索時のテンポラリファイルのスペースがHDD・メモリ上に確保できない為か、途中で終了してしまいます。
さて、どうしましょう?
ophcrackはC:\WINDOWS\system32\configフォルダ内のうんたらかんたらのハッシュを利用するだけですから、別の更状態のHDDかフラッシュメモリにSSDのうんたらかんたらをパス通りにコピーして、それを解析すればいけそうな気もします(ワークスペースはそのHDD上に確保)が、ではどうやってコピー?。
そもそもがアドミの権限が欲しくてPWを取得するのであって、現状のアカウント上ではファイルをコピーする権限が無いかも。
若いっ頃わぁ、こんなコトすぐに解決策が思いついたのにぃー、とは死んでも言わないです。
特に身内で介護問題が起こると、つい自分の事も不安になりますが、それは「お前はこうなるなよヨ」という被介護者からのメッセージだと受け止めて、幾つになっても頭と身体を使ってチャレンジ、チャレンジ。
頭を冷やす為に映画鑑賞。EVAというヨーロッパ映画を見ました。
マリー・クルーツ(!)の義兄主演、しんみりとしたロボット映画でした。美少女でもクロエちゃんはちょっと、という方には良い映画だと思います。
冷えた頭で思いついたのが、他の母艦を利用する方法でした。
IDEが接続できる他のマザーボードにXP-5000DX用のWindows XP Embeddedが入ったSSD=ADM2を接続し、そのマザーボード上でophcrackを走らせてしまえば良い事に気付きました。
下は最終的に辿り着いた構成、というか接続です。

実は当初、XP-5000DXからADMⅡを抜き取り、IBMのpentium4マシンのIDEにセット。BIOSでブートをCD優先にしてからドライブ構成を確認したのですが、BIOSにSSD(ADM2)が現れません。
そうえいば40PINのIDEにVcc来てたっけ??。
ADM2をXP-5000DXから引き抜いた時に右上に穴、左に2Pのコネクタがあったことを思い出して、、、。
XP-5000DXのマザーボードであるC3VCM6のマニュアルを見ると通常のマザーボードではキー(ピン無)となる20ピンにVcc(+5V)が来ている事が明記されています。
逆にIDEコネクタの20PinがキーとなっているPCの場合は当然ですが外部から5Vを加えなければ動かない訳です。
念のためADM2を分解。

即席で作った電源ケーブルも写っていますが、ADM2本体左の2Pinコネクタは下がVcc(+5V)で上がGND。
(2Pinコネクタから5Vを供給するとIDEコネクタの20Pinにも5Vが現れる事に留意。)
右上の穴はmaster/slaveの切替スイッチでした。

IBMのpentium4マシンがADM2を認識しているのをBIOSで確認。

ophcrack XP liveCDの2.3.1が無事に起動、ophcrackも完走してAdministrator他のPWが出ました。
その後ですが、無事Administratorでログインできたものの、Windows XP Embeddedの堅牢さにビックリ。
”まるでWindows CE。ROMで動いてるの?”みたいな感触です。
その昔、ぽけっとポストペット(ぽぽぺ)と格闘してたころを思い出します。
まだまだ楽しめそうです。