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M350/CA2 FMVNM41A バッテリー交換

※本体分解から流用バッテリーの加工まで一気に書いてしまったのでダラダラと長いです。


秋葉原・ジャンク通りの森さんで売っている富士通の7インチタブレット(ジャンク)。
STYLISTIC M350/CA2 FMVNM41A /android 2.3

親戚の子供に奪われても許せる¥1799-。
(このお正月、電子玩具としてイチゴジャムも渡したけど満面の笑顔で持ち帰ったのはタブレットの方)。

M350_CA2 FMVNM41A


今月も同じ物を買ってしまいました。
動いたけどジャンクタブの宿命でバッテリーが半日持ちません。
先代機を持ち去った子の親に電話したところ、外には持ち出さずACのある所で遊んでいるからそれで良いとか。

しかし私としてはバッテリー交換をしてみたい(遊びたい)。

STYLISTIC_M350_CA2.jpg


純正の新品はもう出てこないとして、リポの生セルを探して模型屋のサイトを見たら小容量でも結構高価。
幾つかパラって純正バッテリーと同容量にするとジャンクの本体価格を大幅に上回ります。
新品リポだけでキンドルの一番安いのが買えそう。
行き詰まりかけた所でウチのスタッフ(♀)に目を向けるとバッグから何かを取り出しACアダプタに接続していました。

あっ、そうだ。モバイルバッテリーをバラそう!。

周囲にバレないようにアマゾンを検索。
結構あるじゃん!。値段もリポの生セルが入っているのに生セル単品よりはるかに安い!。
どれかを注文するとして必要条件は容量・サイズと価格。純正と同程度の容量で中身のリポが純正バッテリーの巾と長さに収まる物、厚みは純正の一番厚い所で6.5mm程度なので薄型という点も重要なポイント。安いからといって18650が何本か入った物が届いたりしたら大変。

オシャレなiPhoneスタイルの薄型モバイルバッテリーに決定。本体¥800-(送料別)。
(画像の名前でamazon内を検索すれば出てくるはずです。)

OSJ_5200mAh_極薄9mm


下の写真、黒い方が本体から外した純正 4200mAh(15.3Wh)。
小さい方がモバイルバッテリーをバラして作った今回の特製品。カタログ値では5200mAh(19Wh位)。この数値がハッタリだとしても寿命を迎えた純正バッテリーは超えるはず(超えました=かなり快適)。

M350_CA2 FMVNM41A_battery_01



追記 2016/01/28

以前、ゴミの日に拾ったPQI Power5000C (現在もamazonで取り扱い有)を分解して出てきたリポはやや厚め。タブレットのケースを若干削れば液晶に干渉しない位置に収まるかも。



以下、交換の記録



■ まずは本体の分解とバッテリーに付いてるプロテクト基板の回収

裏面のビス2本を外し分解治具で上下ケースの合わせ目を一周。
今時の機械にしてはフィッティングが大味ですぐに分離しますが、いきなりカパっと開くと2本のフレキシブルケーブル&そのコネクタを傷めるので注意。
手が入る程度まで開き、コネクタの爪を起こしてケーブルを抜く。
(この時点で無理っぽかったら止めた方が良いかも。)

M350_CA2_分解_01


このタブレットに使われているタッチスクリーンは液晶パネルの下に仕込まれた一体型。
筐体正面は単なるアクリル系の透明な板。傷が付いたり割れても指が痛いだけで動作には影響なし。

※外装交換などで下の写真以上の分解(液晶と上側ケースの分離)を行おうとするとかなりの確率で液晶パネルを壊します(自分は壊した)。粘着テープが強力でパネルが歪んだり、液晶かTPのいずれかが割れる。
無理をせず森さんの店で袋なしの安い方を買って交換した方が安全。

M350_CA2_分解_02


GPSのアンテナ、スピーカー、バイブ用モーターがケースに残るのでコネクタを外しておく。
基板とシールド版を固定しているのは3本のビスだけ(だったと思います)。
但しイヤホンジャックと反対側のUSB関連がケースに入り込んでいるのでケースから基板を外す為にはケースのエッジをやや外側に開く必要があり。無理をするとUSBコネクタか反対側のイヤホンジャックに余計な力が加わり危険。

FMVNM41A_分解


電池は強力な両面テープ2枚で下側のケースに固定。

M350_CA2 バッテリー_01


プロテクト基板を回収します。

M350_CA2 バッテリー_02


このプロテクト基板にはサーミスタが2本使われていました。
シリコン系のボンドでセルに固定されていますが壊さぬように分離。

M350_CA2 バッテリー_03


鋏で電極を切り離してプロテクト基板の回収は完了。

M350_CA2 バッテリー_04


小型ナビのバッテリーでは(+)・(-)・サーミスタの3本。これは全部で5本。コネクタだけを見てしまうと普通とは違うように見えてしまいますが、セルと基板の接続は普通に2極だけです。このプロテクト基板を再利用する分には特に恐れる必要は無いと思います。

※本来であればある程度でもパターンを追って回路や使われているデバイスを把握すべきですが、今回は特別に無理な改造をするわけでもないので省略してしまいました。

M350_CA2 バッテリー_05


この時点でハンダ付けされている電極(ニッケル薄板)を外しました。

M350_CA2 バッテリー_06



■ モバイルバッテリーの分解とタブレット用電池の製作

到着したモバイルバッテリーはiphoneユーザーをターゲットとした商品だからなのか、パッケージまでオシャレ。
小型のArduinoと液晶を入れて何か作れそうな感じ。

20160127_01.jpg


ペラ一枚の取説にてバッテリー容量らしき記述を確認。
ちなみに内臓バッテリーということで生臭いのと血抜きが必要かもしれません。

20160127_03.jpg


ケース・蓋・リポの固定は粘着テープのみ。
下の写真ではまだケースの蓋(0.5mm程度のアルミ平板)とリポがテープで固定されている状態。
正面エッジ部分に僅かに見えるプラスチックは下側ケースにビス止めされています。
(背景に写っているクラリオンのカセットデッキは関係なし。)

20160127_04.jpg


ケースからリポを取り出す前にサイズの確認。
縦横はまったく問題なし。厚みは7mm弱。行けそうです。
(5200mAhの方が小さいけどそれは世代が違うからとか、都合良く解釈して先に進む)。

20160127_05.jpg


リポを抜いた後の筐体を眺め、その質感の良さに関心。
自作派はコレを使ってIphone自作への道を突き進むかも。

冗談抜きでナビのバッテリー、aitendoの液晶、ESP8266なら全部収まる。
バッテリーコントローラーの基板が電池横に写っていますがそもそもモバイルバッテリーの筐体なので同様の基板が既に収まっており、これは不要。

20160127_02.jpg


本題に戻り、プロテクト基板上のバッテリーを繋ぐ部分を確認。

※生セル出力(リポバッテリーのリード線)からプロテクト基板のFETまでは機能的な保護が及ばない範囲ですので事故防止のためにも慎重さが必要です。

20160127_06.jpg


公称?5200mAhのバッテリーをハンダ付け(接触注意)。

20160127_07.jpg


ソレらしい仕上がりに期待して本場中国の工場でも使っている本物の中国製高絶縁耐熱テープを用意。

何かを買う目的が無い日でも店内をぶらっと一周し、手元にあったら便利だろうと思う商品に出会えるのがaitendo。逆に秋葉で老舗の部品屋はつまらない店になりつつあるのが残念。

20160127_08.jpg


まず基板に巻いて絶縁を確保。
2つのサーミスタの位置ですがバッテリーの上に載せてしまうとタブレットに収めた際に液晶の裏を僅かに押す状態となりNG。

20160127_09.jpg


下の写真は失敗例。
作業終了後サーミスタの上辺りをスライド/タップすると米粒大(サーミスタの大きさ)の変色が起こりました。
液晶パネル裏側への加圧は避けなければならないようです。

20160127_11.jpg


ということでやり直し版ではサーミスタを両サイドに配置して固定。

20160127_10.jpg



■ 組込

バッテリーの腹が液晶裏に触れることも避けたいのでケースとの固定には薄い両面テープを使用。

20160127_12.jpg


シールド版との隙間は紙一枚分。ここも本場のテープで固定。
先日のaitendoにて1本10円だった黒い繊維テープの方がソレらしかったかも。

20160127_13.jpg


ブログアップ前の確認として以下実施。
(設定画面では日付が撮れないので)

 ①充電完了(LED緑)でACアダプタを切り離す前に撮影
 ②Wi-fi/GPS/BT全部オフで26時間放置
 ③%表示を出すためにACアダプタを接続した直後に撮影

20160127_14.jpg





年度末が近づいてバタバタする前に極力アップ。
次はナビ用液晶パネルのメモ。
今現在のお気に入り、aitendo/4.3インチ液晶キャリーボードの件も。

…この週末、秋葉原へ出る理由を模索中。


プロフィール

Dellbee

Author:Dellbee
デルビィです(少年時代にハマったアマチュア無線局のコールサインを捩りました)。
子供の頃から電子電気・機械物弄りが好きで、今も自分の時間が取れた時は何か弄っています。

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