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2016年秋のジャンク弄り

一ヶ月前から伊東市民になりました。
父が退職後に購入し15年ほど暮らしたマンションの掃除と遺品整理をしています。

介護が終わって二年半、逝った父親に対しては時が経つにつれ見送った直後には無かった複雑な感情がこみ上げて来て、一時はそれから逃げるようにテンションを上げ趣味や仕事に心を向けました。でもやるべき事が残っている限り心は晴れない。

”逃げていると5年や10年なんてあっという間に過ぎちゃうよ”
介護の終りを経験した友人の助言にも背中を押され、やっと始めた最後の片づけ。


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伊東市役所最上階の食堂から。安くて美味しいです。


私としては父が遺した物件や室内の品物に興味はありません。見送った直後なら業者に掃除を任せた後にマンションは売却、その売り上げを負の相続分(代位弁済中)に充当しすべてを終わらせる事もできたかも知れません。でも今はそれが煩わしさから逃げるようで素直に受け入れられない。

ただの意地だけなのか意図せずセンチメンタルに浸ったのか、とにかく悩んで周囲に相談。
そして、”遺品整理をしながら最後のお別れをしてくれば” と家族の言葉に決心しました。

●家庭: 的確な助言をくれたママは念願の海外生活(娘の留学先に居候)
●自宅: 一家で留守にするのは物騒なので荷物は伊東に運んで短期賃貸に出す
●仕事: 27歳のチーフに東京の事務所を任せ私の分の仕事と指示/打ち合せはネット

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東京生まれの東京育ち。環八沿いの事務所で車の音を聞きながら仕事をし、ガラクタ求めて東京の街をチャリで走るのが好きな人間にとって伊東市での生活はかなりの冒険。
住居も新築やリフォーム済みの優良リゾートではなく、認知症初期の老人が暮らしていた生活感アリアリ、ゴミカビ汚れまみれの汚部屋。

”とんでもないこと始めちゃったのかな?”
ちょっとした後悔と初めて東京を出た心身の疲労で1週間は何もできず風呂場から森を眺めていただけ。

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3LDK/97平米、どの部屋もこんな感じ。ゴミ処理業者の見積りは家電リサイクル込み全部で40万。
(ゴミ処理の大変さはDIYで処分を経験して理解。見積り額も決して高額では無かった)。

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10月中は途方に暮れてばかりでリフォームどころかゴミ処分・遺品整理に立ち向かう気力もなし。
今月に入ってから攻勢に出る気が沸いてきました。

これもジャンク弄りだと思えば立ち向かえるはず。

ゴミ処分遺品整理が完了次第、DIY中心でリフォームを行い売却する予定ですが娘の言葉が心に残り、ちょっと遊んでみようとも考えています。

最初は売却が叶うまでココを趣味のジャンク弄り・工作基地にすることを目論んでいました。
東京の生活に戻っても週末にはジャンクを運び込み、緑と静寂に包まれ密やかにガラクタ弄り。すると娘が、”ママは姫部屋のベッドルームが少女時代からの夢だったの”と。

そうか。趣味趣味って自分の好きなガラクタばかり弄ってるオヤジってカッコ悪いよね。
まだ漂ってる父の生活感を一掃して、自分の家族のために白とピンクの姫部屋、作ろう。

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プロフィール

Dellbee

Author:Dellbee
デルビィです(少年時代にハマったアマチュア無線局のコールサインを捩りました)。
子供の頃から電子電気・機械物弄りが好きで、今も自分の時間が取れた時は何か弄っています。

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