2014/08/31
Lo-D D-4500 レストア記 詳細版【1】
「Lo-Dのデッキがオクに出てるね!」と、元ローカルから久しぶりのメール。カセットデッキは介護中に手に入れたRS-279とかが手付かずのまま趣味部屋に転がっている状態。しばらくは何も買う気はないけれど?やっぱり気になってオクを覗いたら、そのLo-DのデッキってD-4500だったようです。
介護中は電源さえ入れなかったウチのD-4500。さっきLONG VACATIONを聞きました。

今出ている個体は一見してかなり程度が良さそうだし、落札できた人は嬉しいだろうなあ。
羨ましい気もするけど、自分には砂まみれで辿り着き、手間のかかったコレが可愛いくて、、、。
入札されているのはお互いに価値観が近い方々だと思いますし、オークションを煽る気などは全くありませんが、私のD-4500の修理記録をもう少し詳しくアップしておきます。
(別のレア物が奥に写っていますが、こちらもいずれ・・・。)

知らずに修理に挑む人はいないと思いますが、キャプスタンはDCモーターではないので・・・。

基板が50/60Hzで同じとして、特に切替は無いみたい(Cは一個しかないし)。

以前の記事では省いてしまいましたが、この辺を調べたくて当ブログを訪れた方がいらっしゃるかも。
で、これ見てガーンと来るかも知れません。プーリーは切替なしの一段物。
私の場合は東京で品物も50Hz仕様でしたが、他方がシャーシに仮止めで附属されている事はなかったような記憶。
(旋盤あれば作れますし、正弦波出力のUPSを希望周波数に改造する手もあります。)

以下、PENTAX ist DSで撮った記録です。
到着して現象確認して、さあ中身拝見の頃の写真(朽ちたベルトが落ちてます)。
オクの個体とはエンブレムやキャリブレーションのツマミなどが微妙に違う事に今気付きました。

このデッキは基板とメカをまとめてマウントするシャーシがなく、何本かのコの字型のスチールフレームで構成されていました。かなり厚い=重い。
フロントパネルを外す為には何本かのリード線を切るか、半田を外す必要があった気がします。

CR類はジャブ漬け(半田槽)、SW・コネクタ類は手半田。

リールのプリーはアルミ色ですがおそらくジュラ。腐ったベルトの影響で腐食しかけた部分を磨きましたがアルミより固かった。

トップ(パネル)の部品を外す。
レタリングは彫りではなくプリント。無理なクリーニングしたら消えちゃいそう。

ランプなどパネル上にある部品からのリード線を外す(私の場合は切っちゃう)。

下の写真左側、下半分がメカシャーシ、上半分はトランスやサブパネルに載ったスライドVR、その下に基板。これらに対するシャーシと言うものが無く、何本かのスチールのフレーム(棒)に固定されています。

テープ操作のボタン類はサブパネルに載ってフロントパネルに固定されているだけ。ボタンから伸びているロッドが基板上のマイクロスイッチを押す仕掛けです。

パネル側分離完了。

中身側。

ブレーキを含むゴムパーツは木枠を落とすだけで交換可能、だったはず。
まあ、70年代の機械ですからそれだけで済む事はないと思いますが。
つづく。
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