2014/09/01
Lo-D D-4500 レストア記 詳細版【2】
Lo-D D-4500 レストア記 詳細版 昨日からの続き。砂だらけですがヘッドに損傷なし。ピンチローラーに弾性が残っていたのも吉でした。

コンパートメント分離はステーを外すだけ(記憶に無いけど写真が残っていたので・・・)。

前後、その下などに配置された鉄製のフレーム(アングル)こそがこのデッキの骨組。
これを外すとメカデッキとその横の基板系がバラけてきますが骨なしの状態になるのでそれなりの気遣いが必要。
分解・組立には通常のデッキ弄りに使うドライバーより一つ上の+ドライバーが必要でした。
(カセットデッキも機械式時計同様、磁力のあるドライバーは避けるべきかもしれません。)

調子に乗ると壊しそうな部分。
ツマミはイモネジとかローレット圧入では有りませんでした。
=ネジ。

パネル裏側に樹脂製のワッシャー有り。
もう忘れてしまったので断言できませんが、もしかするとGND LOOPの形成を避け、ジャック類の取り付け(後部サブパネル)も電気的に浮かせてあったかも。

ヘッドを載せた鉄板が前後に動く構造。それを分離。
通常修理ではココまでする必要は無いかも知れません。
私のD-4500は砂が入り込み、キノコのようなカビも生えていたので躊躇している場合ではなかった。

2mmのベアリング4個で支えられていました。
バネがビヨ~ン、とか、再組み立てでベアリングがネーよ!、とか、想像したく無いけど時々やる。

メカデッキ(シャーシ)上、銀色で長方形の所にベアリングが乗ります。

メカデッキ(シャーシ)分離。汚れて見えますがもっと酷かったのでこの写真は軽く掃除をした後だと思います。
写真上部、丸いアルミがリールモーター。カセットデッキのモーターというよりマイクロモーターとか精密モーターなどと呼ばれていた物に近い感じ。さすがに高級機です。
幸いなことにトルク十分、回転もスムーズでした。

現存個体で、それがたとえ動くものだとしても確認しておくべき部分でしょう。
リールモーターのブレーキです。
下の写真、左上のソレノイドによって駆動されます。

ブレーキパッド?。
こんなのドコ探してもねーよ!と叫びたくなります。ブレンボでも扱ってません。

前後しますがキャプスタンとリール駆動側の軸受け。
鉄板のシャーシに真鍮+メタルの軸受けがM3×3本のビスでしっかり固定されています。
この世代特有のガチガチな構造ですが、こいういった所も好き。
ビスの錆びと軸受けに纏わりついたカビ。これは放置する訳には行きません。

近代(と言っても昔)のデッキではリールハブの先端で樹脂のCリングなどを使いシャフトに収めていますが、本機はハブとシャフトが一体。リールプーリーのイモネジを緩めてシャフトを抜きました。

腐ったベルトが水分を抱き込み、プーリーが腐食しかけてたので磨き。
コレが想像以上に固い=ジュラルミンだと思います。

キャプスタン(フライホイール)の押さえは樹脂。

中道のド級を除き、デュアルキャプスタンの宿命でフライホイールは小径。
(個人的にはA-450(TEAC)みたいな大径の方が好き。)

キャプスタン側の軸受けを外してシャーシ側の錆びた部分を養生。

自分なりに手を施してから再組み付け。
ブレーキは小径のOリングを複数個差し込んだ記憶。

フレームも磨きました。
構造的な固定にはM4かM5(どちらかは忘却)、基板などの固定にはM3のビス。
なもんでデカいドライバーが必要。

固まったグリスをアルコールで洗い、黒プラの白けをシリコンオイルで戻す。
デッキ好きなおぢさん達にとっては極普通の行為。

つつく。
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