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¥1699-のカーナビ(ポータブル・ナビ)

11月下旬、秋葉原にてなんとなく買ってしまったジャンクのポケットナビ。
本体、両端USBケーブル、シガープラグ~5V2Aのアダプタ(充電器?)が袋に入って¥1699-。


junk_navi_001.jpg



バックライトはおそらくLED、タッチパネルは抵抗膜。
右下のLEDは赤=充電中、緑=充電完了かなあ?(電池動作時は非点灯)。

junk_navi_002.jpg



裏側はこんな感じ。
中央部分はブランド名・型番などのシールでしょうが、ジャンクなのでナシ。

junk_navi_003.jpg




分解前に適当なUSB電源で充電を行うも数十分で電源落ち。数回やっても同じ。
電池が疲弊しているのか、充電部を含む電源部の異常でしょう。
まあ、いずれにせよ得体の知れないリポは極力使わないと言う事にして分解準備。

SDスロット空状態でもナビは起動、地図が出るのは確認。

(このナビの後、師走の秋葉でタッチ割れ・ジャンク500円の7インチナビも衝動買い。
タッチスクリーンを流用して動かしたら地図ナシじゃん!(要・地図SD)。この件のメモは後ほど。)

junk_navi_009.jpg



左右各2本のビスを外し、例によってipod分解冶具で隙間一周。
ビスはHEXではなく星型でした。

junk_navi_005.jpg



リポ電池は両面テープで基板に固定。
容量の記載は無し。バーコード部分の下に 『 553759 -おそらくロット番号- 』
検索するとAlibabaでソレらしい品物が有りババ

■553759 li ion polymer rechargeable battery 3.7v 1300mah
(但しナビの電池にはプロテクタ搭載、Alibabaで売っているのは電池のみ)

junk_navi_006.jpg



裏蓋にあるスピーカーから来ているリード線、半田が雑。

junk_navi_007.jpg



リポ電池(正確にはプロテクタ)からは3本。
この手は真ん中【battery(+)/battery(-)以外の1本】がおそらく重要。

junk_navi_008.jpg



中華サプライヤーの広告を見ても電池とプロテクタは別部品扱い。
組み合わせてオーダーを通すことも不可能ではないかもしれませんが、今回はジャンク弄り。
純正部品に拘らず別の方法を考える事にしました。

lipo_553759_1_cell_1300mAh_with_protectorunit_on_thermistor.jpg



プロテクタの基板を回収。
疲弊している電池とは言え短絡は厳禁。

電池のタブ板を基板から外す際に半田コテを当てるのは絶対にNGです。
+、-、単独に鋏で切り離すのが一番でしょう。


junk_navi_010.jpg



真ん中の白い線は反対側がGNDに繋がっているサーミスタです(温度による電池の異常管理)。
(今回の白いリードはサーミスタでしたが、リチウム二次電池の(+)(ー)以外の端子はサーミスタだと決め付けてしまうのは危険です。ソニーのインフォリチウムなどでは真ん中の端子がデジタルデータのやり取りに使われていたはず。)

実測で室温約20℃時に12kΩ程度(数値は適当な測定によるものですので参考程度に)。
温まったコテ先を3mm程度まで近づけるとすぐに抵抗値が減少しました。

システムはコレを常時監視しているようで、USB端子からの外部給電時でもサーミスタ(あるいはソレを装ったタダの抵抗)を接続しなければ起動しません。動作中に引っこ抜くと電源が落ちる。

【2015/12/20 追記】下の図に誤記がありました。
battery_protector.jpg


【2015/12/20 追記】
上の図中、バッテリの(-)と出力、サーミスタの一方がコモンでGNDとしてしまいましたが正しくはバッテリー(-)は基板内のデバイスに結ばれており出力の(-)とは直接繋がっていませんでした。イメージ的には下の図のようになります。


battery_protector_01.jpg





乾電池交換式のポケットナビ(主にチャリ用)があってもいいなあ、と、実験開始。

秋月で買ってきた18650用の電池ホルダとリポから剥がしたプロテクタを接続。

上の図にあるバッテリー(Li-Po #553759)を18650に変更しただけ。
サーミスタが電池に近づくよう基板の表裏を決めましたがあくまで実験用の仮組み状態です。

junk_navi_011.jpg



サンヨーの18650型リチウムイオン(UR18650FM)を入れて、充電中。

junk_navi_012.jpg



0.5A程度で充電を開始しその後電流抑制、LEDが赤から緑に変わりますがシステムの情報によると電池は50%。
充電のアルゴリズムと言うか、機器自体が備えている充電を含むバッテリー管理が想像以上にきちんとしており、1300mAhの電池に最適化されているような気配を感じます(あくまでも今のところ)。

もうちょっと弄る必要アリ。


↑…師走の夜の考察と言えど、ロマンチックに考えすぎ…↑

【2015/12/21 追記】

バッテリー動作が変な理由はシステム(基板)側がリポ電池の電圧を正確に計れていない事が原因の模様。
デジカメとかでも比較的良く聞く故障と同じ(新品の電池を入れたのに電池切れ表示)。

この個体の場合、外部電源を接続しない状態では内部のバッテリーコネクタ端で4.7V程度が掛かっていないと起動が出来ず、その4.7V(実測値)を加えて起動後、システム内の『電池残量』表示では70%。
基板側の電池電圧を読むA/Dもしくはそのリファレンスがコケている感じです。3.7VをAD変換し素直に3.7Vと読めれば良いのですが、ここでは3.7Vと読む為には4.7Vが必要と。ゆえに満充電に近いバッテリーでも既にヘロヘロと判断し起動拒否、あるいは残量低下で強制終了。
ACアダプタ、モバイルバッテリーなど5Vの外部電源(miniUSB)接続時は素直に起動。

充電時の事を考えるとちょっと怖い気もしますが、実際それなりのストレスとなるような動作が行われていた可能性はあります(プロテクターが機能していた可能性もあり)。

それにしてもリチウムというよりニッカド4本的な電圧…。
あと一回、分解メモをまとめて終りにします(チャリ時のナビは素直にスマホを使います)。


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Author:Dellbee
デルビィです(少年時代にハマったアマチュア無線局のコールサインを捩りました)。
子供の頃から電子電気・機械物弄りが好きで、今も自分の時間が取れた時は何か弄っています。

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