2012/03/01
認知症用CDプレーヤー
アルツハイマーを患い療養中の父ですが、先生のお話ですと現在は第2期の半ば~後半(前駆症状・1期・2期・3期として)。このところはテンション高めで、その瞬間瞬間に思いついた事から始まる短期執着・要求・我侭が強く出ています。
先月、音楽を聴きたいと言うので以前から愛用していたCDプレーヤーを渡したところ、スイッチをカチカチ弄ってリピートモードにしたまま放置、この機械はすぐに電池がなくなると不満タラタラ。
(実は渡してから気付いたのですが、そのプレーヤーはジャックが壊れていて片側しか音が出ません。しかしその事に関する不満は言いませんでした。これもアルツハイマーの症状なのかも知れません。)
別のプレーヤーを持ってこいと言い始めたので、ハードオフで調達してきました。¥600(税別)。
電池室綺麗、音飛び無し、しかし、、、
●ホールドスイッチ→この機械、ボタンが利かないヨ!
●メモリーボタン→曲が進まないヨ!
●モードスイッチ→順番がデタラメだヨ!(シャッフル)
と、不満タラタラの噴出が予想されますのでこの辺の機能を壊して渡すことにしました。
(他愛もない改造ですが、いつか何かお役に立てばと言うことでアップしておく事にしました。)
写真は¥525で買ったオリンパスFE-150 のVGAサイズで撮ったものです。結構綺麗な写りです(笑)。
↓認知症患者には必要ないと思われるスイッチ類。

まずは腰下部分を分解してHOLDスイッチを外してしまいましょう。
ビス4本+爪4箇所でしたが、手前の爪だけ外側にフックする形でした。他は内側にフックしていますのでフック部分を穴から外側に押せば外れます。

ホールドスイッチのつまみを外してしまいました。=操作が出来ないとは言わせない。

メモリーボタンとモードボタンを無効にしてしまいます。

フレキシブル基板、該当スイッチ部分をカッターで切断

実は昨年の混乱が強く出ていた頃、本人からの要求はなかったものの音楽でも聞かせれば落ち着くかも知れないと思いMP3プレーヤーを探しました。
しかし廉価品から高級品まで、シンプル操作を謳う物でも認知症のお年寄りに優しい(使い易い)物は見当たりませんでした。
プレイボタンの長押しで電源のON/OFFなど、アルツハイマー患者には絶対に無理だと思ったのです。
そこでアマゾンの激安MPプレーヤーを購入、独立した電源スイッチとOFFタイマーを追加しました。
しかしその後、父の状態が少し安定し、今は聞きたいCDを選んで鑑賞する事はまだ出来る状態にあります。
できるうちはやらせた方が良いと考え、MPプレーヤーは悲しい将来の為に待機状態となりました。
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