2013/03/31
XP-5000DX その16 オシロスコープ化 ①

他の玩具に気を奪われ、春の訪れと共に埃っぽくなっていたXP-5000DXの実用化(?)実験です。
かなり前(10年位?)、ハムフェアでパラレル接続のオシロスコープアダプタを購入しました。

ピコテクノロジーのADC-100。
15年以上前の製品ですのでアダプタ側も高速なサンプリングはできず、PCからのリクエストでA/D変換されたデーターを逐次送り続けるタイプのようです。
帯域はAF+@程度、しかし鉄カメラのシャッタースピードなどシングルショット系の観測においては、当時の私の環境ではその瞬間を捉えて維持、観測できるのはコレだけ。そういった分野では結構使い道はありました。
(それまではCRT式のオシロをひたすら見つめ、脳内残像が頼り。)
機能を納得した上での不便な点はPCとの接続が超太いプリンタケーブル。その弾性でアダプタの落ち着く場所が無く勝手に動いてイライラ、、、いっそのことPCに内蔵してやろうかと考えて幾年月、結局ジャンク箱。
ということでXP-5000DXからパラレルポートを引き出した目的も半分はこの為でした。
先程からXP-5000DX+ADC-100にファンクションジェネレーターを繋いで写真を撮り、ブログを書き始め、、。
う?、なんか臭い。
すごい臭い!。どっかでタンタル燃えてね?。

去年の夏、オークションで入手したFG(不動ジャンク)。
到着時点でスイッチを入れると電源部のトランジスタがカチンカチン。DC出ず。
幾つかのタンタルが劣化して抵抗を持ち始め(そのうち1個がほぼ0Ω)、その悪い所だけを交換していい気になっていたら、今、別の物が燃えました。

今回は抵抗も道連れ(笑)。
換気しつつ話を戻してXP-5000DXのオシロスコープ化です。
この冬、久しぶりにピコテクノロジーのサイトからアプリをダウンロード。ADC-100もまだ対応機種でした。
しかしXP-5000DX+ADC-100では(他のXP機でも)最新版の5.21.2を使うとGNDが-側にオフセットしてしまい動作が不安定。5.16.2では問題なく動きます。
左がタイムドメイン(オシロ)、右が(納得し難いけど)周波数ドメイン(スペクトル)、下は電圧。

コレ以外に波形観測が無い環境だとしたら絶大な威力を発揮するかもしれません。
(かと言って、今から新品でADC-100の購入はお勧めしません)
私が生まれて初めて所有したオシロスコープがトリオのCO-1301(真空管式・トリガ無し・温まるまで20分必要・中学生の時にラジオデパートの稲電;ジャンクでジャングルのようになっていた店で社長相手に値切って購入)という中古の入門機でしたが、それでも有るのと無いのでは大違い。
波形が見える事の有り難さ、説得力はその後の工作・勉強の大きな味方になってくれました。
なんとなくそんな当時を思い出し、でもこちらはトリガが掛かり単発現象も止まって見えて、二現象。凄い。
さて、ADC-100のアプリ(Pico scope)の方は一通り動作を確認できたものの、フリーランからトリガーモードに移行すると固まりかけたように重くなる事がありました。これは一度掃引を止め、トリガレベルを入力より低く設定する事で解決しました。
※ADC-100の場合、トリガレベルを観測信号より高く設定したままスイープをON(RUN)にしてしまうとトリガ待ちのループに嵌り込んでアプリのレスポンスが極端に低下するようです。

古い設計の簡易アダプタですから波形表示中にタッチパネルに触れたり、マウスを動かすと波形が歪みます。一番上の写真で6番目の山が潰れているのはPCのタスクがWi-Fiのポーリングと重なった時のものだと思います。
(それでも時間軸側が破綻していない所は立派。)
本当の測定は別の機械で行う事ですし、こちらは気軽な実験のアシスタントみたいな物。こんなものでも良いからADC-100をバラしてタカチかどこかのアルミケースに収め、XP-5000DX背面のVESAネジで背負い込ませようかと考えたのが今年の2月。
なんか物足りないような、今風でないような気はします。しかしOS付き激安PCをベースに「ありもの」を使った暇つぶし的工作ですから、ここで1万円以上する現行のオシロアダプタを購入するのは暴走しすぎ。
今はオシロが欲しくて仕方なかった中学時代とは違うのだと自分に言い聞かせました(現在のメインはアナログリードアウトの2445B。20代後半で会社を辞め独立した際に月賦で買ったケンウッドも職種が変ったものの捨てられず趣味で時々稼動中=今の所これらで十分)。
まだ続きます・・・・・。
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